こんにちは♪
アクリル画家 絵画講師の初香です。
今回はポーリングアートのやり方を説明します。
ポーリングアートは画力もセンスも必要ありません。子供でもできる簡単なもので、センスがなくてもおしゃれでかっこいいインテリアになるので、最近人気が急上昇のアートです。
目次
ポーリングアートとは
誰でも簡単おしゃれアート
ポーリングアートはフィルドアートとも呼ばれます。
ポーリングアートは、 キャンバスやパネルにトロトロな液状の絵の具を垂らし込んで、それを傾けたり風で流したりして、偶然的にできる模様を楽しむアートです。
色を自分で選んだら絵の具が流れて、自然な模様をつけてくれるので、技術も必要ありません。
簡単でおしゃれな雰囲気になるので、最近は絵を描かない人も、気楽に始めて人気上昇急上昇のアートです。
ポーリングアートの仕組み
ボーリングアートはアクリル絵の具の色同士が混じり合わないようにするために、ポーリングメディウムを絵の具に混ぜます。
最初からアクリル絵の具にメディウムが混ぜてある専用の絵の具も売っています。
ポーリングメディウムは百均で売っている洗濯のりで対応できるそうなので、それも気楽に始められるポイントでしょう。
ボーリングメディウムを混ぜた色を複数作って、それを一緒に画面に流します。
画面の上に乗った絵の具を傾けて、流したり、ストローやドライヤーで風を吹いて流したりして模様を作ります。
ポツポツとセル上の模様を出したい場合は、シリコンオイルを絵の具に混ぜておくと自然と模様が出てきます。
模様を出したいところにライターの火をかざすとそこに模様が出ます。
シリコンオイルは油性なので、上からアクリル絵の具で描きたくても描くことができません。
ポーリングアートの上から加筆したい場合はシリコンオイルなしなら大丈夫かと思います。
結構ツルツルになるので定着は弱まるかもしれません。
絵の具を緩めたい時は水を加えます。
水を加えすぎると、絵の具の境目がぼやけてしまうので、水を加えすぎないように気をつけてください。
シリコンオイルも百均で売っているアロマオイルで代用できるそうです。
自分の好きな状態のところでやめて、平らなところに置いて乾かして完成です。
ツヤツヤの艶感が残ります。
ボーリングアートの準備
汚れても良い環境
ボーリングアートは画面上に絵の具を流すので、はみ出した絵の具は下に落ちてテーブルや床を汚します。
絵の具が垂れても汚れないようにに、シートや新聞紙をひいて保護しましょう
かなりの量が垂れるので、真下に大きなバットやトレイを置いてその上でやります
トレイやバットにラップを敷いておくのも良いです
使う道具
○キャンパスやパネル
○アクリル絵の具
○ポーリングメディウム(洗濯のり)
○紙コップ
○使い捨てマドラー(割り箸)
今回はリキテックスのポーリングメディウムを用意しました。
あると良いもの
○シリコンオイル
○ライター
○ビニール紐(ラップ)
今回はペべオのシリコンオイルを用意しました。
ボーリングアートのやり方
バットの中に紙コップを逆さに置いて、キャンバスを置く台にします。
紙コップに絵の具を入れて、そこにポーリングメディウムを入れて良く混ぜます。
欲しい色を紙コップにいくつか用意します。
フィリップカップ
先ずはフィリップカップという技法でやってみます。
初めてのポーリングアートなので、最初は原色を使いました。赤と黄色を作って、青だと信号みたいだと思って、黄色を混ぜて緑色にしてみました。
メディウムで絵の具を混ざり合わなくするので、メディウムを混ぜた絵の具同士で混色できるのか疑問でしたが、問題なくできました。
絵の具とメディウムの比率はどうなのかパッケージを見ましたが、適量と書いてあって、どのくらいが適量なのかわかりません。
適当に作ってみました。
メディウムが半透明の白色をしていました。
メディウムの色は乾くと透明になるので気にしなくて大丈夫です。
色が薄い気がしたので、絵の具を多めにしたら今度は粘度が高く流動性が悪くなっている感じがしました。
メディウムを混ぜて薄めました。
紙コップに好きな順番で絵の具を入れていきます。
紙コップの上にキャンバスの画面を当てて、絵の具が飛び切らないように気をつけながらひっくり返しします。
ゆっくりと、紙コップを持ち上げて、絵の具を落とします。
キャンバスを傾けて、絵の具を流して模様を作ります。
よく混ぜたつもりが溶けきってない絵の具がダマになって残ってしまいました。
まだ絵の具が硬い感じで流動性が悪く感じました。
イメージ的にはホットケーキ生地とクレープ生地の間くらいの硬さでしたので、クレープ生地位がちょうど良かったかもしれません。
好きなところでやめて平らなところで乾かします。
思ったより絵の具が混ざったような感じがしました。
メディウムが少なかったからかもしれません。
オープンカップ
紙コップの底を切り落として画面の上に置き、好きな順番で絵の具を入れていきます。紙コップを上げて絵の具を落とします。
フリップカップと同じような感じですが、絵の具が飛び散る心配がありません。
今回はフィリップカップのときよりも絵の具をぬるめに作り、よく混ぜました。
シリコンオイルも入れてみます。
シリコンオイルも入れる量が書いてありませんでした。
適当に5滴程度入れてみました。
よく混ぜたつもりが絵の具の硬いところがあったので取り除いて流しました。
セル状の模様は出てきません。
面白味がないなと思ったので、爪楊枝で線状に引っ張って模様を描き足しました。
ダッチプア
それぞれの色を別々に画面に重ねながら垂らし込みます。
ストローで息を吹きかけて、絵の具を動かし模様を作ります。
メディウムの流動性は丁度よかったと思いますが、シリコンオイルの模様は出ませんでした。
絵の具を色ごとに画面に垂らすので、色のバランスをコントロールするのには1番やりやすかったです。
ストローで好きな方向に吹けるので、 自分で絵の具をコントロールしたい場合は1番できる方法だと思います。
スワイプ
紙コップに好きな順番で絵の具を入れて画面の中央に垂らします
ビニール紐やラップを紐状にしたもので引っ張って伸ばします。
ラップを紐状にして画面に押さえつけて引きました。
やってみて、押さえつけてはいけないとわかりました。
たっぷり絵の具を置いておいて、絵の具の表面だけさわって引くようにするものだと思います。
シリコンオイルの模様は出ましたが、思っていたよりも随分小さな模様です。
模様の大きさもコツがあるのかもしれません。
一度試してみて
初めての挑戦で、一通りのやり方をやってみました。
ちょうど一通りやったところでメディウムがなくなりました。
狙った通りにいったとは言えませんが、
適当にやってもそれなりに面白いものになってくれるので、できてからのお楽しみ的に楽しめます。コツを掴んだらもっと偶発的な模様を意図的にコントロールできると思います。
後、ビニールかゴムの手袋必須です!
アクリル絵の具は手についても落ちにくいものですが、ポーリングメディウムが混ざると恐ろしいくらいに落ちません。
リベンジ
メディウムの違い
リキテックスのポーリングメディウムがなくなったので、ターナーU-35のメディウムを買ってみました。
U-35は若いアーティストを応援すると謳っているからか、大容量で安かったです。
練習したい人にピッタリだ と思いました。
再挑戦
U-35のポーリングメディウムには絵の具1に対してメディウム10の割合だと書いてありました。
シリコンオイルはポーリングメディウムを混ぜた絵の具20〜30ccに対して1、2滴ということがわかりました。
フィリップカップでやってみます。
リキテックスのポーリングメディウムは半透明の白をしていましたが、乾くとその透明になって絵の具の色がそのまま出ていましたが、
U-35のメディウムは真っ白で溶いた絵の具もパステル調になりました。
絵の具に少量づつメディウムを混ぜたら混ぜやすく溶けきらないところが残らなくなりました。
シリコンオイルの混ぜ具合など色々変えてやってみましたが、セル状の模様は出ません。
完全に乾くとメディウムの白さが透明になり本来の絵の具の色が出てきました。
全く違う様子になりました。
リキッドタイプの絵の具で挑戦
気分を変えて、リキッドタイプの絵の具で挑戦。
レギュラータイプの絵の具を溶かすのにリキッドタイプの方が楽だろうけど、どうなんだろうと気になったのでやってみます。
流石に溶かすのはとても楽でした。
待ってもセル状の模様は出ません。
自然にも模様は出るはずですが、ここはもうライターで炙ってしまいます。
セル状の模様がハッキリと出ました!
成功です!
リキッドタイプの絵の具はメディウムを混ぜたすぐでも割と発色が良かったので、極端な変化はありませんでしたが、色味がはっきりしました。
スワイプの再挑戦
今回は紐状にしたラップを絵の具の上の方を優しく撫でるようにスワイプしました。
スワイプは上手くできました。
少しだけ模様が出てる気がします。
今回はレギュラータイプの絵の具でしたがライターで模様は出てくれるのでしょうか?
リキッドタイプのものに比べて模様が小さく、出るところと出ないところとありました。
2色だけのものだったので形の印象は同じですが、鮮やかさは全く違います。
リベンジしてわかったこと
U-35のポーリングメディウムは乾く前と乾いた後で色の見え方が大きく変わるので、3色以上の色を使うと完成のイメージを持ちづらいです。
大容量でお求めやすい価格なので練習には使いやすいですが、完成をイメージしながらやりたければリキテックスの方が良いです。
絵の具の硬さはクレープ生地よりゆるい、天ぷら生地くらいのイメージでした。
メディウムを混ぜた絵の具はたっぷり目に用意する方がよかったです。
少ない量だと、あっちこっちと沢山動かさなくては画面全体に行き渡りません。
そうするとちょうどよいところで止めるという調整ができません。
たっぷり用意して沢山溢れるくらいだと、自分の狙いたい状態を狙いやすくなります。
ライターよりもチャッカマンの方がやりやすいと思います。
手袋をはめたまま炙ると、ゴムやビニールが溶けて火傷をすると思います。
必ず外してから炙るのが良いでしょう。
リキッドタイプの絵の具でやった方が混ぜやすく、発色も良く、模様も出やすかったです。
まとめ
今回は私も初めての挑戦だったので、たどたどしく分かりづらいところもあったとおもいます。
誰でも絵心もなくセンスもなくそれなりにかっこよくできますが、慣れて偶発的なものをある程度コントロールできるともっと面白くなるともいます。
何度かやればコツを掴むことができると思います。
やり始めるととても楽しいですよ。
是非トライしてみてくださいね♪
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