こんにちは♪
アクリル画家、絵画講師の初香です。
絵に金色を使うと一気に華やかな印象になりますね。
絵の具の金色といっても色々な色があります。
メーカーによっても粒子が細かいもの、光沢感が強いもの、それぞれ調子が違います。
今回はどれを選んだらいいか迷っている人の参考になるように比較してみました。
早速見ていきましょう。
目次
ゴールドを比較してみた
白い画用紙で比較
黒い画用で比較
金属感
光沢感が強いほど金属感が出ます。
私は金色の絵の具に1番求めるものは金属感です。
光沢感が弱いものの中でも綺麗な調子のものもあります。
艶消し感のある金色も落ち着いた感じが欲しい人にはオススメです。
両方使って質感を変えても面白そうですね。
金属感が強い方から
・リキテックス レギュラー リッチゴールド
・ホルベイン アクリリック パールゴールド
・ホルベイン アクリリックガッシュ ゴールド
・リキテックス プライム ブライトゴールド
・U-35 イリデッセットゴールド
・リキテックス ソフト ブライトゴールド
・リキテックス リキッド イリデッセットゴールド
・ターナー アクリルガッシュ ゴールドライト
・ダイソー メタリックゴールド
・セリア ゴールド
混色しての金属感
カラーと混色したときの金属感 は水で薄めて塗ったときに金色がムラなく表面に浮いてくる感じで判断しました。だいたい同じくらいの量で混ぜましたが、比率が揃っているわけではないので、正確ではないかもしれません。
参考の一つにしてください。
顔料の粒子が細かいほど金属感が出ますが、
粒子がキラキラ見えるのも綺麗なので、これもお好みで選ぶと良いと思います。
金属感が強い方から
・ホルベイン アクリリック パールゴールド
・ホルベイン アクリリックガッシュ ゴールド
・ターナー アクリルガッシュ ゴールドライト
・U-35 イリデッセントゴールド
・リキテックス プライム ブライトゴールド
・ダイソー メタリックゴールド
・リキテックス レギュラー リッチゴールド
・リキテックス リキッド イリデッセントゴールド
・リキテックス ソフト ブライトゴールド
・セリア ゴールド
隠蔽力
隠蔽力(被覆力)とは、 下の色を覆い隠す強さ のことです。
下の色が透けて見るとあまり金属感は出ません。
塗りやすい面積なら何重にも塗り重ねれば下の色は見えなくなっていきますが、細い線など細密な部分は塗り重ねるのが難しいですね。
隠蔽力が高いほど一度塗りで下の色を覆い隠してくれるので、金属感は出しやすいです。
隠蔽力が高い順に
・ホルベイン アクリリック パールゴールド
・リキテックス レギュラー リッチゴールド
・U-35 イリデッセントゴールド
・ターナー アクリルガッシュ ゴールドライト
・ホルベイン アクリリックガッシュ ゴールド
・リキテックス リキッド イリデッセントゴールド
・リキテックス ソフト ブライトゴールド
・ダイソー メタリックゴールド
・セリア ゴールド
赤み
ゴールドにもホワイトゴールド、イエローゴールド、ピンクゴールド、アンティークゴールドなど色々な色味がありますが、
今回は標準的なゴールドを選んでいます。
その中でも赤みのあるもの黄色のあるものがあります。
私の好みは赤みのあるゴールドですが、絵全体の色味と合わせて選ぶのが良いと思います。
赤みの強いものから順に
・リキテックス レギュラー リッチゴールド
・リキテックス リキッド イリデッセントゴールド
・ホルベイン アクリリック パールゴールド
・ホルベイン アクリリックガッシュ ゴールド
・リキテックス ソフト ブライトゴールド
・ダイソー メタリックゴールド
・リキテックス プライム ブライトゴールド
・ターナー アクリルガッシュ ゴールドライト
番外 ラメ
ダイソーにラメタイプのグリッターゴールドという絵の具があったので買ってみました。
ラメなので、金の絵の具とはニュアンスが全く違うのですが、混色して使うと絵の具の粒子と違うラメのキラキラ感があってこれも綺麗だと思います。
販売する絵や人に上げる絵には100均の絵の具は耐久性の問題でオススメできません。
ラメが使いたい人は、ジェルメディウムにラメを混ぜて自作することができます。
絵の具以外のゴールド
絵の具のゴールド意外に金色を付ける方法があります。
金箔を貼る
古い昔からある技法で金箔を貼る技法があります。
アクリル画で金箔を貼るときはジェルメディウムを使います。
今回は金箔の代用にダイソーのメイク用に出ているフェイクゴールドリーフを使いました。
ジェルメディウムを塗って乾き始めた頃に金箔を貼ります。
金箔をジェルメディウムを塗ったところが、全て覆われるように乗せます。
柔らかい筆で優しく押さえながら、余分なところの箔を落とします。
箔を貼るときはジェルメディウムの乾き具合がポイントです。
ジェルメディウムの白い色が消えてすぐ、ネチネチする感じの時に手早く貼ります。
絵の具でなく、金属そのものを付けているので、金属感がそのまま出てます。
私は大学時代、油絵を専攻していて、金箔を使った作品を描いていたこともあります。
純金でなく、敢えて酸化する箔で、わざと酸化させて黒く変色させて使っていました。
箔に似た調子が出せるのに転写フィルムのものもあります。
私物のネイル用のフィルムを使いました。
ジェルメディウムが乾く前にフィルムを置き擦って剥がします。
フィルムは金や銀意外にも色々な色や模様がついたものもあるので、個性的な調子が欲しい人には面白いアイテムだと思います。
ミラーパウダーを塗る
ミラーパウダーを塗って金属感を出す方法があります。
これはネイルアートでも使われる技法です。
今回私物のネイル用に買ったパウダーを使いました。
金箔を貼るときと同じようにジェルメディウムを塗り乾かします。
乾かしすぎず、少しネチネチするくらいのところで、メイクチップにメタリックパウダーを付けてそれで擦ります。
余分なパウダーを柔らかい筆で落とします。
絵が完成して72時間以上おいて完全乾燥してから必ずバーニッシュを塗ってください。
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周りの紙にパウダーがついて落ちなくなりました。
パウダーをつける前には絵を72時間以上充分には乾かしてから塗るといいと思います 。
ネチネチが残っている部分にはパウダーがついてしまいます。
本番で使う前に何度か習作で試して確認してから使ってください。
光沢感は絵の具よりもギラギラします。
ミラーパウダーを混ぜる
邪道な使い方ですが、 ミラーパウダーをジェルメディウムに混ぜてみました。
上の方法より粒子が分かり、金属感は減りますが、絵の具よりギラギラした光沢になります。
これはパウダーが余計なところにつかずに安心です。
絵の中の金
日本の作品
日本画の金箔は余白や、雲の形で場面を限ったりします。
金は錆びたり変化しないので、塩が腐らないのと同じように神聖なものを表現されたりします。
海外の作品
海外も同じように神聖なもののイメージがあります。
イコンの聖人の頭には金箔が貼られた光の輪が描かれています。
日本の絵画には余白など背景に使われることが多い金ですが、海外ではモチーフ自体に金を使うことがあります。
まとめ
金属感を求めるのには、ガッシュが顔料の比率が高いので優勢かと思いましたが、そうでもありませんでした。
ガッシュは長期保管したい絵には向かないので、特に持っている必要はないなと思いました。
デザイン画やイラストなど、原画を長く保管しなくてもいいものにはガッシュでも大丈夫です。
今回の比較であなたの金色の選択の参考になれば嬉しいです。
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