アクリル絵の具のメディウム使い方【初心者向けの表現の広げ方解説】

こんにちは♪

アクリル画家の初香です。

今回はアクリル絵の具のメディウムについてお話しします。

アクリル絵具は水彩画のように描いたり、油絵のように描いたり、紙やキャンバス以外に書くことができたりと表現の幅がとても広い画材です。

アクリル絵の具は絵の具と水だけを使って描いても、色々な表現ができて楽しい絵の具ですが、

メディウムを使うと、より表現の幅を広げることができます。

メディウムには色々な種類があり、厚みを出して立体的な作品にしたり、金属やガラスにも描けるようにするものなど、他にもいろいろなものがあります。

私は学生時代にはまだ自分の作風が決まっていなかったので、メディウムを使って、いろいろな作風の絵を描き遊んでいました。

私の学生時代と言うと、もうずいぶんと昔の話になるので、

今よりもメディウムの種類は少なく、ジェッソやモデリングペーストのほか、つや出しつやけしのメディウム、メディウムに砂や貝殻などを混ぜてマチエールを作るものがある位で、

今ほど種類も豊富でなかったのですが

それを使って、今までやったことのないような表現を試してみることがとても楽しかったです

画材屋さんでいろいろなメディウムを見るだけでも見るだけでも、これを使ったらどんな作品ができるだろうとウキウキ、ワクワクしたのを覚えています。

そんな楽しいメディウムを紹介したいと思います

また、実際に絵を描きながら、使い方の説明もしていきます。

目次

メディウムとは

いろいろなメディウム

メディウムの用途

メディウムとはアクリル樹脂を主成分に、硬さをつけたり、艶をつけたりなどの特徴をもたせたもので、

アクリル絵具に混ぜたり、そのまま使用します。

例えば

「ジェルメディウム」は艶を出したり、透明感を出したり、

色に深みをや重厚感を出す効果があります。

他にも定着力があるので、コラージュの接着剤としても使用できます。

ほとんどのメディウムは乾くと透明になるので、発色に影響はありません。

「ジェルメディウム」のように1つのメディウムで、複数の効果を得られるものもありますし、

「バーニッシュ」(画面保護剤)のように目的に特化したものもあります。

目的によってメディウムを使い分ける

例えば、油絵のように描きたい場合、

「スロードライメディウム」や「リターディングメディウム」など乾燥時間を遅らせるメディウムを絵の具に混ぜて、

キャンバスの上で絵の具が混じり合う描き方をしたり、

ジェルメディウムを使って油らしい艶感を出すことで、油絵風の絵を描くことができます。

どんなメディウムがあるか目的別に紹介します

メディウムの種類と効果

絵の具に混ぜて、艶を出したり、艶を消したりする

ジェルメディウム

○マットジェルメディウム

ホルベイン ジェルメディウム
リキテックス マット

絵の具に艶を増したい場合「ジェルメディウム」

逆に艶を消したい場合、「マットジェルメディウム」を使います。

「ジェルメディウム」はより艶の強いものを「グロスメディウム」と言ったり、メーカーによって若干違う言い方をしたりします。

つや消しのマットメディウムも同じように、メーカーによってつや消しの強さなどレベルの違う商品が出ています

絵の具に混ぜて、厚塗りしたり、盛り上げて、立体的な画面を作る

ジェルメディウム

○モデリングペースト

アクリル絵の具にできる表現特徴として、盛り上げや厚塗りがあります。

絵の具そのままでも厚めに塗ることをができますが、もっと厚みが欲しい場合、

「ジェルメディウム」を絵の具に混ぜて使います。

いろいろな種類のジェルメディウムの中でも硬さの違いがあり、硬い物ほど厚く塗ることができます。

また、リキテックスからは「かたくなるメディウム」と言うメディウムも販売されています

厚塗りよりも、もっと盛り上げてレリーフ状の画面を作ることもできます。

その場合は「モデリングペースト」を使います。

「モデリングペースト」は絵の具を混ぜることもできますが、そのまま下地として使うことが多いと思います。

モデリングペーストは立体的に盛り上げることができますが、1度に分厚く盛り上げるとひび割れを起こすことがあるので、

1回を6ミリ程度の厚みにして、乾燥してから塗り重ねることで厚くしていきます。

モデリングペーストにジェルメディウムを混ぜると柔軟性や定着力が増し、ひび割れを防止することができます。

油絵のように描いたり、グラデーションを作るのに便利な乾燥を遅らせるもの

○スロードライメディウム

○リターディングメディウム

○リターダ

リキテックス スロードライジェルメディウム
リキテックス リターディングメディウム

アクリル絵の具は速乾性の特徴もあります。

「油絵の具」は乾燥するのに数日から数週間程度かかります。

そのため、乾燥していない画面の上から絵の具をのせて、

画面上で絵の具を混ぜ合わせたり、境目をぼかしす技術を使うことができるのですが

数分で乾くアクリル絵の具は先に塗った絵の具がどんどん乾いていくので、この様な描き方が難しくなります。

そこで、「スロードライメディウム」「リターディングメディウム」「リダーダー」というアクリル絵の具の乾燥を遅らせるメディウムがあります。

グラデーションを作るときも、乾いていない色同士の境目を筆で優しく撫でることで、境目がボケて綺麗なグラデーションができます。

絵を描く前に必要な下地

○ジェッソ

○プライマー

ホルベイン ジェッソ

紙にアクリル絵の具で書く場合、水彩絵の具を使う時と同じように、

下地に何か塗ったり下処理をする必要はありません。

市販のキャンバスも下地がもともと塗ってあるものがほとんどなので直接アクリル絵の具で書き始めることができます。

ただ、市販のキャンパスの場合、油絵を描く油性の下地のもと、アクリル絵の具も使える水性の下地のものとあるので、間違えないように水性のものを用意しましょう。

下地が必要になるのは

生キャンと言って、キャンパスに下地を施してないものを、自分で下地を塗って使う場合、

木製パネルに書く場合、

金属やガラス石などに描く場合などに、下地の処理が必要になってきます。

キャンバスや木製パネルの下地剤は、画家が自分で調合する場合もありますが、市販の「ジェッソ」で充分です。

ジェッソを下地に塗ることで、絵の具の定着力を強めたり、色の発色を良くする効果があります

金属やガラスなど、特殊な素材に描く場合、専用の「プライマー」を使う必要があります

それ以外にも、自分の好みのテクスチャーを作るために、「ジェッソ」を塗ることもあります。

完成した作品を長く保存するための画面の保護

○バーニッシュ

リキテックス グロスバーニッシュ

画面の保護にはバーニッシュを使います

バーニッシュにも艶出しのもの、艶消しのもの、

液状のものやスプレーで吹き付けるタイプのものもあるので、好みで使い分けれます。

屋外の作品に使う「屋外用」やより強い保護の油性のものもあります。

コラージュの接着剤

○ジェルメディウム

○グロスメディウム

リキテックス グロスポリマーメディウム

コラージュの接着剤にもメディウムを使います。

艶のあるジェルメディウムがコラージュに使える印象ですが、

メーカーによって違うようなので、確認が必要です。

リキテックスの「ヘビージェルメディウム」重いものも付けられるとあります。

水彩風に描くときに便利、絵の具の薄め液

○ペインティングメディウム

○ドローイングメディウム

アクリル絵の具は、水で薄めて使うことができますが、絵の具の25%までの水し使うことができません

それ以上の水を使うと、アクリルの樹脂が薄まりすぎるので、絵の具の定着が悪くなってしまいます

25%以上進めたい場合は、「ドローイングメディウム」や「ペインティングメディウム」と言われる溶液を使います。

ドローイングメディウムを使えば、絵の具の定着力を弱めず、絵の具を薄めることができます

画面の印象を大きく変える。マチエール

マチエールとは、絵肌のことです。

キャンパスの布目が見えていたり、絵の具の筆跡だったり、そのような絵肌のことをマチエールと言いますが。

ここでは、もっとあからさまな絵肌のことを言います。

砂を混ぜた「サンドマチエール」や貝殻の砕いたもの、ガラスビーズを使うものもあります。

ザラザラとした絵肌が特徴になります。

他にも蜂蜜のような硬さで垂らして使うものや紙の質感を出したりするものなど、

いろいろなマチエールが販売されています。

リキテックス、ホルベイン、ターナーのメディウムをまとめてみた

メーカーによって細かく明記されていなかったり、それぞれのメーカーの比較が難しく、完全な表にはできなかったのですが、参考にしてください。

メディウムまとめ表1

こちらからNumbersファイルでダウンロードできます。

https://ekaki-soudan.com/wp-content/uploads/2024/03/メディウム一覧 リキテックス ホルベイン ターナー

ホルベインのジェルメディウム系は水を加えることができるのか明記がありませんでした。

実際にメディウムを使って絵を描いてみた

油絵風

油絵風参考作品 猫の絵

油絵は、絵の具の艶、乾燥の遅さ、重ね塗りが特徴になります。

今回はバロック絵画のような暗い背景の肖像画風に描こうと思います。

ベースの色を塗る

使ったもの リターディングメディウム

茶色と黒で暗めの背景を作ります。

油絵風参考作品 ベースの色をグラデーションで塗る

茶色と黒がうまく馴染んで、グラデーションができるように「リターディングメディウム」を絵の具に混ぜて塗りました。

「リターディングメディウム」と「スロードライメディウム」を比較してみたかったので、

次のコラージュ作品のベースもグラデーションに塗ってみました

こちらは「スロードライメディウム」を使いました

グラデーション比較

乾燥速度に大きな違いはありませんでした。

塗った感じも大きな差はなかったのですが、「リターディングメディウム」の方が若干硬さがあり、

厚めに塗りたい油絵風には「リターディングメディウム」の方が合っていました。

「スロードライングメディウム」の方が薄塗りで伸びが良かったので、

ムラの少ないグラデーションを作りたいのであればスロードライングメディウムの方が向いていると思います。

描写する

使ったもの ジェルメディウム リターディングメディウム

「ジェルメディウム」でも少し乾きが遅くなるのと、

油絵の具のツヤ感も欲しいため、絵の具にジェルメディウムを混ぜて描きました。

油絵風参考作品 描き始め

乾きが遅くなるのは、パレットの上では影響が少しありましたが、画面上ではあまり効果がありませんでした。

もっと乾きを遅くして、画面の上で少し絵の具が混ざり合って欲しいので、「リターディングメディウム」を混ぜて描きました。、

一通り絵の具を載せた後、上から絵の具を重ねようとした時、既に前に塗った絵の具は乾いてしまっていました。

数分の時間しか経っていないので、意外と乾きは早かったです。

私は、画面全体を同じペースで描き進んでいくことを勧めていますが、

アクリル絵の具の場合、このような描き方では画面上の混色はできません

部分部分を集中的に描き切ってから別の場所を書き始める描き方は、フォトリアリズムの画家に多いですが、

その描き方であれば良い感じに、キャンバス上で混色ができると思います。

もしくは、画面上で混色したい部分を狙って、一気に書くのが良いと思います。

白い毛の部分を描くのに、不透明色の白が半透明になって、下に塗ってあるグレーを透かしてしまっています。

そのため毛並みが雑な感じに、汚く見えるようになってしまいました。

これはリターディングメディウムで色が薄まったからです。

やはり、油絵の具のように、被覆率を保ったまま、油絵の遅乾性や硬さをアクリル絵の具で出す事は難しく、

油絵の具の扱い方そのままではうまくいかない部分もありました。

しかしアクリルならではの性質を理解して描けば充分油風の絵が描けますね。

グレースする

使ったもの ジェルメディウム

油絵の描き方では、厚めの絵の具で描写した上に、薄く溶いた絵の具でフィルターをかけるように色をのせる「グレース」という技法があります

今回の絵では、影の部分に青と黒を混ぜたグレースしました。

油絵風参考作品 グレースをする

グレースをするときに、絵の具をジェルメディウムと水を加えたのですが、ジェルメディウムの透明感とツヤ感がとてもグレースに向いていました。

油絵の艶感をバーニッシュで出す

使ったもの グロスバーニッシュ

最後に描き上がった作品に画面保護剤を塗ります。

油絵のようなツヤを出したかったので、「グロスバーニッシュ」を塗りました。

バーニッシュを塗るときは、絵を2、 3日から1週間くらい充分に乾かしてから塗ります。

グロスバーニッシュは意外と乾燥が早くその日のうちに2回目を塗りましたが、3回4回でも塗れそうです。

油絵風参考作品 猫の絵完成

上手く写真を撮らないとテカテカで光ってしまいます。

コラージュ、ストリングで描く

次はコラージュ、ストリングの絵を描いています。

コラージュ、ストリングの参考作品 犬の絵

ベースをグラデーションに塗る

使ったもの スロードライメディウム

ベースの色は、先ほど話したグラデーションのものです。

「スロードライメディウム」を絵の具に混ぜてグラデーションを作ります。

乾燥を遅らせた絵の具同士の境目を筆で優しく撫でてなじませます。

一度塗った後に、よりグラデーションが綺麗になる様に二層目も同じ様に塗ります。

一層目にのせた色を触ると若干ネチネチ感が残るところで、2層目を塗りました。

すると、ちょうどグラデーションのところの一層目が溶け出してムラになってしまいました。

コラージュ、ストリングの参考作品 グラデーションのムラ

グラデーションを作るために何度も撫でたところです。

ニュアンスをつけるため、ワザと下の色を透かせてムラにしたぶぶんを作ってきたので、問題なかったですが、

きっちりと、綺麗なグラデーションにするのならやり直さなくてはいけない状況です。

アクリル絵の具もしっかりと乾かした上に色を重ねないと、中途半端な渇きの部分を溶かしてしまいます。

ざっくりと描写する

白く残す予定のところに白を塗りました。

その後、コラージュをしていきます。

コラージュ、ストリングの参考作品 描き始め

コラージュする

使ったもの グロスメディウム ジェルメディウム
コラージュ、ストリングの参考作品 コラージュを貼ったところ

コラージュは「グロスメディウム」と「ジェルメディウム」を接着剤に使ってみました。

どちらも使い勝手にはほとんど差がありませんでしたが、

ジェルメディウムの方が若干貼りやすいような気がしました。

今回は端切れの布をコラージュに貼ってみましたが、

ジェルメディウム(グロスメディウム)をつけると布が濡れたような色になり、

発色が落ち少し暗いイメージになりました。

下の色も少し透かせています。

ストリングメディウムを使って描写する

使ったもの ストリングメディウム

ストリングメディウムは原液そのままだと、蜂蜜のようなテクスチャーで、ナイフに取り垂らすと細い線がずっと垂れるような粘土がありました。

そこにアクリル絵の具を少し混ぜると、少し粘度が硬くなりうまく垂れてくれなくなりました。

コラージュ、ストリングの参考作品 ストリングをしているところ

何か嫌な予感が。。。

メーカーのホームページを確認してみると、思った通り

• リキテックスのどの製品とも混ぜることができます。

とありますが、

美しく仕上げるには、ソフトタイプまたはリキテックス リキッドと混ぜてください。

とありました。

ソフトタイプやリキッドタイプは持っていないので、

苦肉の策で水を混ぜてみました。

粘度は弱まりますが、上手く垂れる様にはなりませんてました。

ストリングは厚みが出るので、乾かすのに少し時間がかかります。一晩置いてみました。

水を混ぜて描いた部分がひび割れをおこしていました汗

水を加えたストリングのひび割れ

コラージュやり直す

ストリングが思うように出来なかったことと、、布の発色が落ちて暗く沈んでしまったため、上からコラージュを重ねて貼り直しました。

布が二重に重なったことで、下に塗った色の透けるのが弱まり、布自体の発色が良くなりました。

仕上げの描写

メディウムを混ぜない絵の具での描写と、ストリングでの描写をして完成です。

コラージュ、ストリングで描いた犬の絵完成

今回のコラージュの絵は、ざっくりしたイメージがあるだけで書き始めたので、

途中思うようにいかず、上から何度もコラージュをやり直してやっと形にしていきましたが、

最初に、もっと具体的にイメージを固めておいて、無駄なって数を増やさず、

一発で決める位の感じで書いたほうがかっこよくなったのではないかなと思います。

追記 リキッドタイプのアクリル絵の具でストリングを再挑戦

ストリングの写真

リキテックスリキッドでストリングを再挑戦してみました。

ラインはイメージ通りのラインになりました。

ただ、サッサッサッと早く手を動かして描くイメージでしたが、1秒で3センチくらいのスピードで描ける感じでした。

もっと素早いストロークで描けないかと思い水を加えてみましたが、糸状に引く感じがなく、ドボっと落ちる感じになってしまいました。

赤く枠を書いた黄色の部分です。

ちょうど糸引く感じになるよう、上手く調整してあるメディウムということが分かりました。

壁画風に描いてみる

セラミックスタッコの作例 羊の絵

セラミックスタッコは砂が入った様なジャリジャリのテクスチャーのメディウムです。

それを下地にして壁画風の絵を描いてみようと思います。

マチエールを作る

使ったもの セラミックスタッコ

セラミックスタッコはジャリジャリの砂のようなものが入っているメディウムです。これを画面に下地として塗っておくことで、砂壁やコンクリートのような絵肌になります。

メーカーの説明には記入されていませんが、

私の感覚では、

軽く画面に載せる感じで塗ると、つぶつぶの先だけで画面と定着して、定着が弱くなりそうな印象があったので、

まず、画面にしっかり定着する様、擦り付ける感じで塗りました。

その上から、多めのセラミックスタッフを自分の思い通りの肌になるまでナイフで塗り重ねました。

セラミックスタッコをキャンバスに塗る

セラミックスタッコは乾燥に時間がかかるため、一晩置いてから描写を始めます。

下書き

セラミックスタッコでマチエールを付けた上から鉛筆で下書きする

使ったもの 鉛筆

下書きは画面に直接描きました。

トレースの方法だと、ざらざらの面の1部にしか鉛筆が乗らないので、見づらくなるのではないかと思い、直接描くことにしました。

セラミックスタッフの絵肌をそのまま見せる描き方がしたかったので、

鉛筆で画面を汚してしまわないように、なるべく1発で形を決めるよう線の数を減らして形をとっています。

水で薄く溶いた絵の具で描写をしていく

薄く溶いた絵の具をセラミックスタッコで作った下地の上に塗ると、下にじわっと染み込んでいく感覚で色がのっていきます

たっぷり水分を含んだところは下まで完全に塗れて、水分が少なくなったところは、表面の突部分に絵の具が載って凹んだ部分には絵の具が乗りません。

これを利用すると、古い壁画の少し壁が剥がれたようなイメージになります。

セラミックスタッコでマチエールを付けた上から水を混ぜて薄めた絵の具を染み込ませるように塗る

薄めない絵の具で描写する

チューブから出したままの硬さの絵の具や、少量の水で薄めた程度の絵の具だと画面に吸い込まないので、ざらざらの上にだけ色がつきます。

パサついたかすれた印象の表現になります。

これで羊の毛の乾いたモアモア感を表現しようと思いました。

セラミックスタッコでマチエールを付けた上から水気の少ない絵の具でかすらせて塗る

仕上がり

マットメディウムは使っていませんが、ザラついたセラミックスタッコの印象で、全体的にマットな印象で仕上がりました。

ここにマットバーニッシュで仕上げをすると、もっとマットなイメージになると思います。

今回、少ししつこく描写をしすぎた感があり、

絵の具のじわっと染み込んだ感じが消えてしまったので、そこをもう少し活かして表現できるとよかったかなと思います。

セラミックスタッコを使った羊の絵完成

テクスチャーアート

モデリングペーストを使ってテクスチャーアートを描いてみました。

テクスチャーアートの参考作品

今回は木のブロックに描きました。

モデリングペーストは乾くと硬くなるので、キャンバスに使うとひび割れ、剥離がしやすくなります。

パネルなど硬い面に塗るのが良いですが、キャンバスに塗りたいときは、ジェルメディウムを混ぜると柔軟性ができてひび割れ、剥離の予防になります。

下地剤を施した後、今回はジェルメディウムとラメを混ぜたものを塗っておきました。

モデリングペーストで好みの凹凸を付けていきます。

今回はペインティングナイフでマーガリンを塗るようなイメージでモデリングペーストを乗せていきました。

まとめ

アクリル絵の具はそのまま使っても表現の幅が広く面白いものですが、メディウムを使うともっと表現の幅が広がります。

メディウムを使いこなし、上手い使い方をデモンストレーション出来れば良かったのですが、、、

失敗も参考になればとそのまま正直に載せました。

使い慣れてないメディウムを使って挑戦的に描いてみた今回は、とても楽しかったです。

やったことない表現を使ったことのない材料で描くのも新たな発見があり、とても楽しいもです。

あなたもメディウムを使って、新たな表現を試してみませんか自分にぴったりくる表現が、もしかすると見つかるかもしれません

また、自分の絵にマンネリ感を感じている人も、少しメディウムを使って遊ぶと気分転換になってリフレッシュできるかもしれません。

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