アクリル絵の具:ダイソーのコーティング剤と下地剤をメーカーと比較

 

こんにちは♪

アクリル画家、絵画講師の初香です。

アクリル絵の具で描いた作品

今回は、ダイソーで100円のジェッソ(下地剤)とバーニッシュ(保護ニス)を買ってみました。

DIYの棚にあったので、絵画用でなくDIY用のものだと思いますが、絵を描くにも使えると思います。

メーカーのものと比較してみます。

ダイソーのジェッソ、グロスバーニッシュ、マットバーニッシュの写真
ダイソーのジェッソとバーニッシュ
メーカーものの、ジェッソやバーニッシュの写真
メーカーのジェッソ、バーニッシュ

 

 私は多くの人に絵を描く楽しさを知ってもらいたいので、ハードル低く、気楽に始められるように、百均の絵の具や道具もお勧めしています。 

 

売りに出すような絵の場合は、褪色や剥離など起こしてはいけないので、信頼のあるメーカーのものを使う必要がありますが、

気楽に手を取り、楽しく書く分には充分使えるものだと思っています。

 

ジェッソ、バーニッシュとは

 

ジェッソとは

ジェッソの写真

ジェッソとは、絵を描き始める前の下地剤です。

 絵の具の定着や発色を良くする効果があります。 

市販のキャンバスのだいたいのものには下地剤が既に塗られています。

パネルに描く場合は下地剤は塗られていないものがほとんどなので、自分で塗る必要があります。

ジェッソは粒子の粗さにバリエーションがあり、微粒子〜超粗粒子やS〜LL、XLなどの表記があります。

 

バーニッシュとは

バーニッシュの写真  バーニッシュは完成した絵を保護するコーティング剤で、つや出しができるものや、つや消しにできるものなどがあります。 

 

ジェッソを比較する

 

○ダイソー

○ホルベインの微粒子

○リキテックスの胡粉ジェッソ

 

この3点を比較してみます。

胡粉ジェッソは気になって買ってみたものの、使う機会がなくてしまい込まれていたものでした。

胡粉ジェッソは胡粉のザラザラした質感があり、滲みや薄塗りに独特の美し効果があります。

 

定着力

定着力はジェッソ1層塗って乾いてからペインティングナイフや爪でガリガリと削るように取りました。

 ホルベインのジェッソ、リキテックス胡粉ジェッソは同じくらいの取れ具合でした。 ダイソーのものは、メーカーのものに比べて、明らかに取れました。 

 

被覆力

被覆力を見るのに絵の具の赤を塗った上からジェッソを塗りました。

被覆力とは下の絵の具の色を覆い隠す強さのことです。

 被覆力はホルベインのジェッソが1番で、次にダイソーのジェッソ、1番薄く透けたのが胡粉ジェッソでした。 

胡粉ジェッソは真っ白ではなくオフホワイトでした。

ジェッソは基本的に2、3回塗り重ねるものなので、ホルベインのジェッソやダイソーのジェッソは真っ白になると思います。

リキテックスの胡粉ジェッソはメーカーの記載には無いですが、白い水彩紙や、オーソドックスな白いジェッソを塗ったパネルの上に塗る前提のものだと思われます。

発色

ジェッソを塗った上に赤い絵の具を塗ってみました。

ジェッソごとの発色の違い
写真を撮り忘れバーニッシュを塗った後になってしまいました汗
 1番胡粉ジェッソ 

胡粉の厚みでキャンバスの凹凸が埋まる為か凹と凸の色の差が少なくムラの少ない感じでした。

 ホルベインの微粒子 

微粒子のタイプだった為、凹凸が埋まりが少ないですが、凸部分にも色が乗っているので、一般的な見え方に感じます。

3番ダイソー

ダイソーのジェッソは 凸部分の色が薄くなり、白っぽく見えて、布の目が浮き出てみえます。 

 

バーニッシュを比較する

 

○ダイソー グロスバーニッシュ

○ダイソー マットバーニッシュ

○リキテックス グロスバーニッシュ

○リキテックス パーマネントマットバーニッシュ

 

この4点を比較してみます。

 

艶感

バーニッシュごとの艶感の違い
光の当たり具合もあるので見にくくてすみません。

まず、艶感のあるグロスバーニッシュから比較します。

リキテックスのグロスバーニッシュがダイソーよりも僅かに艶が強かったですが、塗った量の違いでも変わるくらいの、誤差の範囲くらいでした。

ほぼ一緒と考えて良さそうです。

次に、マットな質感のマットバーニッシュを比較します。

 リキテックスのバーニッシュマットバーニッシュはしっかりとマットになりました。  

マットにすると仕方はないのですが、少し白く曇ったようになり発色が落ちます。

ダイソーのマットバーニッシュはマット感はありませんでした。

何も塗っていないところよりも艶が出ています。

ダイソーグロスバーニッシュに比べたら艶感が弱いくらいです。

 

発色

バーニッシュごとの発色の違い  1番 リキテックス グロスバーニッシュ 

2番 ダイソー グロスバーニッシュ

3番 ダイソー マットバーニッシュ

4番 リキテックス パーマネントマットバーニッシュ

これは艶のある順になりました。

マットは白い粉末状の成分が使われているので、どうしても白くくすんでしまいます。

耐久性

経年劣化を見るには時間がかかるので、できませんが、わかるところだけ試してみました。

○爪やナイフでガリガリ引っ掻く

どのバーニッシュも傷付いたり、剥がれたりはしませんでした。

ただ、リキテックス パーマネントマットバーニッシュは擦れて磨かれて少し艶がでました。

○変色

絵の具の赤はダイソーのアクリル絵の具を使いました。

全く意図してなかったのですが、キャンバスに塗ったダイソーの絵の具は数時間という短い時間でもみるみる色が変化してききました。

なので、変色を抑える効果が比較できました。

(紙に塗ったものはそのような変色はありませんでした。)

バーニッシュごとの変色を抑える効果の違い

変色を防いだ順に

 1番リキテックス グロスバーニッシュ 

2番ダイソー マットバーニッシュ

3番リキテックス パーマネントマットバーニッシュ

4番ダイソー グロスバーニッシュ

このようになりました。

1番のリキテックスグロスバーニッシュは明らかに変色を抑えていましたが、

他のものは誤差の範囲くらいでほとんど同じくらいでした。

まとめ

比べてみるとやはりメーカーのものが優秀なのがわかります。

けれども、ダイソーのものは100円で、DIY用にもかかわらず、絵に使えないほどメーカーと違いがあるわけでなく、 絵を描くのに充分使えるものでした。 

私も、絵画教室の生徒さんに見せる。参考作品は、ダイソーのものやセリアのものなど、百均のものもよく使わせてもらっています。

この記事を読んだり、ダイソーの絵の具コーナーでふと描いてみようかなと言う気になって気楽に始めてもらえたら嬉しいです。

これからアクリル絵の具を始めようかと思っている人は、まずは百均のもので揃えて初めてください。

メーカーのもの一式を揃えようか迷っているうちに、百均のもので今すぐ始めましょう。

あなたもアクリル画ライフを楽しみましょう♪

 

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